ついにARMがNASDAQ上場しました。孫正義さんがARMを買収したときは、本当に良い買い物をするな、と思ったわけですが、じっくり育て上げて、IPO大成功となりました。
株価自体は乱高下しておりますが、ソフトバンクが買収したのは2016年で320億ドル。これが上場して650億ドルと企業価値が約2倍に膨れ上がったわけです。
ソフトバンク買収時期からARMはすでに大企業だったわけですが、そこから更に巨大化し、更に成長の余地があります。
ザ・バリュー系の企業に所属しているずぼら屋としては、大きくても成長の止まらない海外系tech企業に尊敬と羨望の眼差しが止まらないわけです。
2016年当時もIOT機器のほとんどにARMの設計したSoCが搭載されていました。そして、今後はIoTに加えてサーバの領域にも進出していく、という内容を経営戦略として掲げていたわけです。
そして今や、サーバ領域はもちろん、GPU関連の設計もARMであり、ARMが関わっていないIOT機器を見つけることのほうが困難な状況でしょう。もう、これ以上拡大のしようが無いのではないか?と思うわけですが、昔も同じようなことを考えつ。つ、更に巨大に発展してきたので、凡人には見えていない世界があるのでしょう。
ところで、独壇場で躍進を続けてきたARMですが、競合としてRISC-Vの名前が徐々に浸透しつつあります。
と、書きつつRISC-Vの未来は私には今ひとつ見えないわけですが・・・RISC-Vは完全なオープンソースのCPUです。開発余地は多大にあるのですが、ビジネスとしてどのように収益を上げていくのか・・・
今回は投資とは異なるお話でしたが、世界の事業戦略や歴史に目を向けるのも面白いと思います。
そういえば、記事のタイトルはARMの今後、でした。
株価とは得てして企業価値を正しく評価ができているのか?そもそもその前提すら疑わしいのですが、ARMは今後数十年、今と同じく驚きの変革、成長を続けてくれるように期待しています。
どこかでビジネスモデルの変革、もしくは経営の多角化、をやり始めたときが、手を引くタイミングかもしれませんね。今は株価が落ち着いた後に、手元においておくのがいいのでは無いか?なんて思っています。


